中央ルンゼを登る新人・O木
1)概要
道場の百丈岩で新人のマルチピッチトレーニング_その2を行った。
前回の新人はK松。今回はO木。
その1と同様にいままでDボルで何回もシュミレーションしてきたことの仕上げだ。
そのついでに旧人二人が、マルチの復習とアイゼン練習というプランにした。
結果、その1と同じく新人は全く問題なくこなし、旧人も良いトレーニングとなった。
今回も人工壁でクライミングの休み時間にやってきた毎週のマルチトレーニングの効果を確認できた。
2)日程
2024年12月08日(日)
【メンバー】 O木(新人)、Y村、A山
3)報告
寒いことを想定して朝8:00に宝塚駅集合、百丈に向かう。
以下流れでクライミングをした。
ろうそく岩ノーマルから、左へトラバースして中央ルンゼへ。
中央ルンゼを登ったあと、東稜に行こうとしたが、次から次へそちらへ人が降りていくので、結局、東稜は回避して、中央ルンゼで懸垂の練習。
そのあと、もう一回中央ルンゼを登り、懸垂の練習をもう一回。
時間もいいころ合いになってきたので、中央ルンゼをそのまま降りようとしたが、雨が降ってきて、スラブが濡れていたのに恐怖を感じ、ろうそく岩ノーマルを下降。
2回連続懸垂して終わりとした。
懸垂の練習も複数回できたし、なかなか良いトレーニングだった。
慎重に懸垂をこなすO木
O木も自分でバックアップを施しているが、Y村もロープを手に持ち、バックアップをしている。
4)新人の感想
百丈岩マルチトレに参加させていただきました。
寒さが本格的になり、駅に向かう自転車のハンドルを握る手がかじかむ。そんな季節は、チョークバックにカイロのマグマを忍ばせると良いようですね。
さて、百丈岩は、櫓付近には行った事ありましたが、その先は未知。少し谷筋を遡上すると、そそり立つ大きな岩が聳え立つ、ビル20階くらいはありそうなその姿は迫力があります。
朝は早かったですが、取り付きはアイゼントレのパーティで既に賑わっていました。 時折、「ラクッ!!」と叫ぶ声と転がる石の音があちらこちらで響く。 百丈岩は脆いと聞いていましたが、なるほどなと思いました。
今回初めて、マルチピッチのリードにチャレンジ。2本のロープの色分け、左右交互にカラビナにかける事、ジムで練習した支点構築、ATCのセットの仕方、遅いけども確実にセットする事を意識する。 登ってくる人のロープを引っ張る。 岩場では初めての経験だった事から、支点の状況は色々。セカンド、サードのロープが思いの外重い。手繰る体制が辛いとか、失敗も経験。環境によって色んな支点構築の方法を取れるようにならないといけないなと思いました。A山さん、Y村さん、上がって来て、アドバイスをもらう。 一度自分で考えてセットしたので、失敗点も何がダメだったのか、不思議とすんなり入ってきた。
続いて中央ルンゼで、懸垂下降の練習をしました。 そこはアイゼントレをするパーティで混み合っていました。 先週、私がやった失敗(プルージックとロープを一緒に握り込んで制動が効かなくなる。)をしている人がいて、とっても危ないなあと感じとれた事は少し成長したということだろうか? 懸垂下降は、初体験、バックアップを確実に取れているか、ATCの制動は確実か、慎重に確認をする。 再び登り返し、再度懸垂下降を行う。 すぐ復習が出来て、いい勉強になりました。
今日は、一日冬の空で岩場も寒かったですが、とても良いトレーニングができました。
A山さん、Y村さん今日は、ありがとうございました。 感謝です。
河原から望む百丈岩。
もっと岩が固ければ、高難度ルートがひしめいていただろうと見るたびに思ってしまう。