1)概要
①来年の夏にドロミテでクライミングを予定している人たちと雪彦に練習に行った。
私以外の3名は女性である。
②ルートは温故知新
当初の計画では大台のサマコレに行こうとして、西大台の許可申請もお金をかけてしていたのだが、天候が悪く、急遽転進した。
温故知新、4人中一人は初めてだが、二人は2回目。私は3回目。
ドロミテ行こうとしているだけあって、皆さんちゃんとした経験者だ。
③初めての人も含めて皆さん淡々とフリーで高度を稼いでいた。
関西有数のフリーマルチとして有名なルートだが、ピンはしっかりしているし、最高グレードでも10bなので、日ごろちゃんと練習している人たちだと淡々とこなせる。
2)日程
2024年10月26日(土)
【メンバー】 H網(大阪ぽっぽ会)、U田、PK(他会)、A山(大阪ぽっぽ会)
3)報告
大阪駅に6時に集合して、一路雪彦へ。
コンビニ経由でいつもの東屋に向かっていると、なかなかに路駐している車が多い。
一瞬車が停められるか焦ったが、いつもの石碑前ベストポジションだけが何故か空いていて、そこに停めることができ、ほっとした。
すぐに用意をして、歩き始める。
地蔵東稜の取り付きに着くと、びっくりするほどの長蛇の列。
新人を連れてきている人が多いようだ。
それを尻目に我々は左のルンゼに向かう。
取り付きについたが先行はいない。今日一番で登れるようだ。
PKさんを先頭にしてクライミング開始。
PKとH網さんが第一パーティ、U田さんとA山がそれに続くことにした。
1ピッチ目(Ⅳ)。
草だらけに見えるが、岩部分はすっきりしている。
ここは以前、私が弓状クラックで左足を骨折したときに、膝をついて懸垂したところだ。
3ピッチ目(Ⅳ)出だし。
見た目がちょっとした垂壁なのでびびるが、取り付いてしまえばガバが多く快適。
3ピッチ目のあと、草付きのルンゼを1ピッチ登ると、温故知新のハイライトの始まりだ。
5ピッチ目(5.10a)を淡々と登るPKさん。
スピードはないものの着実に登っていく姿に感心した。
やはり日頃の練習の成果だと思う。
6ピッチ目(5.10b)の核心をこなすH網さん。
ここからだとハアハア言いながら登っているのがわかる。
それでもフリーで着実に登っていくのはさすがだ。
後ろを振り返ると地蔵東稜がなかなかにかっこよい。
写真ではよく見えないが、東稜を登っている人が数珠つなぎで存在する。
最終ピッチ(5.10a)を行くU田さん。
なかなかにテクニカルな部分も着実に登っていくのに、またも感心した。
下降は連続懸垂の練習も考えて懸垂とした。
東稜にはあれだけ人がいるのに、温故知新には後続がいなかったからもある。
まずは終了点からくの字上まで。そこから、登り3ピッチ分懸垂したのがまずかった。
ロープがスタックしたのだ。
懸垂の出だしに棚があったので気になっていたのだが、どうもそこに引っかかっているようだ。
私がしんがりを務めていたので、短い1ピッチ分登り返して、ロープを引っ張ると、意外や意外、それまでびくともしなかったロープがするすると抜けた。
このピッチ短いので懸垂で飛ばしてしまうと思うが、実はこの支点の位置が大切だと知った。
つまり下までいってしまうと、例の棚に結び目が引っかかるが、ここからだとロープを引っ張る角度がちょうど棚を回避できるものになると思われる。
その後は特にトラブルもなく、東屋の車に戻った。
4人でがっちり握手をして、終了。
ドロミテではどんな壁が待っているかわからないけど、この皆さんだと大丈夫と思った。