1)概要
そろそろ無雪期アルプス縦走が厳しいので北八ヶ岳に行ってきた。
最終目標である赤岳には届かなかったが、充実した3日間になった。
2)日程
2024年10月12日(土)~14日(月)
【メンバー】 Y村、A山
3)報告
①10月12日(土)
ロープウエイ駅10:49→高見石小屋15:48
大阪を20時くらいに出発。茅野駅を目指す。
今回は茅野駅付近に駐車し、バスでアプローチする。
このバス、9時20分発なので、前夜ほとんど寝ていない身には楽なのだが、出発が遅くなって行動時間に制約が出るので、痛しかゆしだ。
加えて3連休初日だとあって、バス停は長蛇の列。
早めに着いて、2番目に並んでいてよかった。
バスに乗り北八ヶ岳ロープウエイ乗り場まで。
このロープウエイ、昔はピラタスロープウエイという名前だったはずなのだが、変わったようだ。理由が気になる。
ロープウエイ降り場を見返す。
おびただしい観光客から逃げるように縦走を開始する。
ちょっと離れると観光客はいないが、登山者も結構歩いている。
とにかく先を急ぐ。今日の目的地は黒百合ヒュッテだ。
なかなかスピードが上がらない中、麦草ヒュッテをパスする。
結局、今日は黒百合ヒュッテの到着は諦め、高見石小屋でテント泊することにした。
目的地には届かなかったが、景色は楽しめたのでよしというところ。
高見石から望む白駒池。
②10月13日(日)
高見石小屋4:02→赤岳鉱泉13:46
昨日目的地には到着できなかったので、今日は3時起き。
朝ごはんのα米は歩きながらちょっとづつ食べることにして、お湯でなく水を入れて出発。
この辺りは北八ヶ岳の中でも特に苔が綺麗なところらしいが、あたりは真っ暗なので何も見えない。
それでも我慢して、天狗岳を越えるとあたりの景色は一変して、高山の様相となる。
ひときわ大きい山、左から硫黄岳、赤岳、コルを越えて阿弥陀岳だ。
途中から見た稲子岳南壁。
ここは東京に居るときにアイゼントレーニングで登った。
南壁なので冬でも晴れれば暖かい。
その時は凍った登山道をアイゼンなしで歩き、雪のない壁をアイゼンで登った。
変な思い出だ。
今日は朝も早かったし、なかなか良いペースだった。しかし惜しいかな赤岳を回るだけの時間は捻出できなかった。
ぎりぎりまで判断は伸ばそうと思って、休憩のたびに地図を見ながら考えていたが、結局硫黄岳の登りに取り付くときに、登り終えたらそのまま赤岳鉱泉に降りることにした。
案の定、赤岳鉱泉のテント場はほぼ満員。それでもなんとか端に張れた。
③10月14日(月・祝)
赤岳鉱泉6:28→美濃戸口8:56
この日は朝早く起きて赤岳往復をすることも考えていた。
ところが夜中がめちゃくちゃ寒い。
自分のシュラフは夏用なので、防寒具を2着着込んだのに足りなかった。
これではたまらないので寝ながら相談して、下山だけにした。
昨日の高見石ではそんなに寒く無く、ぐっすり眠れたのに、ここはなんて寒いんだ。
標高は100mほどしか変わらないのに。真冬にはアイスキャンディーなるアイスクライミング設備ができるくらいなので、もともと寒いんだろう。
フライシートを撤収しようとしたらバリバリに凍っていた。
それをくしゃくしゃ揉みながら袋に入れたら地面が氷のつぶで真っ白になっていた。
そのあとは美濃戸口までぼちぼち帰り、朝一番の茅野行のバスに乗った。
美濃戸山荘まで来ると、いつも「終わったな」という感情がわく。