1)日にち
2024年9月29日(日)
【メンバー】 K松、H田、O木、Y村、A山
2)概要
自分の山行が天候不良で流れたため、新人のかたをトレーニングにお誘いした。
それに三人も集まってくれて感謝感激雨霰。
事前に要望を聞いたところ、「てっぺん」に行きたいということだったので、不動の東壁と、正面壁・ミュージックフェースでのトレーニングとした。
結果は二人の新人の感想に代弁されているので、詳しくはそちらにお任せしたい。
3)感想
感想①O木
8月の終わり頃から、烏帽子岩や新岩等近郊のゲレンデにほぼ毎週のように連れてもらってます。
外岩での練習会では、手や足をかけるところが無いスラブの一枚岩に、テイクオフすら難しい外岩の難しさ(楽しさ)に直面しているところです。
ある日の練習会の帰りの車窓からふと目に入った景色に、岩に人が張り付いている状況を目撃して以来その険しそうな風貌の不動岩に、早く登ってみたいと憧れをいだいていたところ、次の練習会場を模索するA山教育委員長より「次の練習会、新岩と烏帽子岩とどちらにしますか?」との質問があり、「選択肢に無い、電車の車窓から見える岩に行ってみたいです。」とつい不覚にも回答してしまった。
「じゃあ、行きましょう、頂上まで行ってみますか?」と軽い返答。まだまだ早いですよ。と言われると思っていただけに、意外な返答にビックリ。
かくして不動岩頂上作戦が決行されることになりました。
不動岩は、今回が初めてで、外岩を練習するようになって、烏帽子岩、新岩に続いて三つ目のゲレンデとなります。
麓から岩場の取付きまで急登します。 新岩に引続きここでもアプローチからヘルメットを着用します。 改めて、ヘルメットの軽さと通気性の重要性について考えさせられました。
到着早々、正面壁の端をお借りしてトップロープでウォーミングアップをします。
H田さんと交替で練習。一度目、二度目は行けても、三度目でルートがわからなくなる珍現象を経験しながら練習していると、下からたくさんの人が登ってこられます。
もちろん、皆さん登攀目的の様子。 昼前には、東陵はたくさんのロープがかけられ、マルチピッチやリード、トップロープ、懸垂下降される方でいっぱい。下はそのビレイをされる方たちでいっぱい。まるでカツオ漁船の様相でした。
昼休憩時間で少し落ち着きだした頃、いざダブルロープのスタイルで登る。初めてのダブルロープです。予習していましたが、ハーネスに結える二つのザイルの位置等、細かな点の指導がありましたが、すんなり納得できました。A山さんのかけるクイックがやたら低い位置にかけられていて、何の意味があるのかな?と疑問に思っている間にテラスに上がられていて、「ビレイ解除」のかけ声あり、登ってよしの合図あり。(先ほどの疑問は2ピッチ目のテラスに居るときに意味がわかりました。テラスからの転落を想定しているという事かと。)
いよいよ、セカンドで登る。 意外といいところに手をかけるところがあるし、足をかけるところもあり、安心して登る事ができました。 Ⅲ級との事でしたが、高度感も感じられとても楽しかったです。 テラスに上がると広いようでやっぱり狭い。 すぐにセルフをかけて下を覗くと結構な高さを感じホールドしてる手に思わず力がかかります。 時折通過するJRの走行音でA山さんの声が聞こえない。 斜めからテラスに上がられる方や、登りのコースに交差する形で懸垂下降される方など、混みあっている。 人をよけながらテラスからよじ登る。 失敗したら他の人を巻き込む事になるので慎重にテイクオフ、持ち手が少なくてテラスからのテイクオフが一番難しく、怖かった印象です。
無事にA山さんのところに到着し周囲を見渡すと、JRと並走する武庫川と渓谷の見晴らしが良くて気持ちがよい。記念で撮ってもらった写真の顔からも喜びを感じます。ちなみに頂上へはあまり皆さん行かれないようで、わざわざ今回の企画で頂上まで上がらせていただいたA山教育委員長に感謝です。 下りは、懸垂下降の技術を未だ習得できていないため、裏側の登山ルートから下山しました。これも結構険しかったので、懸垂下降の技術習得を目指します。 本日は、岩場へのアプローチも含めて楽しめた一日でした。 最後は、やっぱり締めのビールがおいしかったですね。
感想②K松
「初めての不動岩で、初めての懸垂下降」
2回目の外岩トレは、不動岩へ行きました。
電車から見えている壁のような岩場に驚きつつも、ワクワクしておりました。
到着して準備を終えると、A山さんに連れられ東壁へ向かいました。
見上げる壁は、まさしく絶壁でワクワク感は吹っ飛びました。
今回はダブルロープで、マルチピッチクライミングです。
以前からDボルにて、A山さんより手解きを受けており、初めての実践練習です。
ジムとは違い岩壁を目の前にすると、緊張からか頭の中は真っ白です。
2色のロープを繋ぎA山さんが登り始めます。
2本のロープでビレイをする事の難しさに直面し、1ピッチを登り終えると、次は私が登る番です。ロープを巻き上げられ、ロープいっぱいになると、登り始めます。
ヌンチャクを回収しながら登りますが、ロープで繋がれている事に感謝しながら、下を見る事なく登りました。ロープで繋がれてる事の安心感を感じつつ、ある程度リラックスして登ることができました。
セルフビレイをとってホッとしていると、次の動作に移ります。
日頃、ジムでの練習でも、スピーディに進める事を注意されていて、作業や指示の的確さに圧倒されました。
2ピッチ目を登り、頂上からの眺めに清々しさを感じつつ、その場所からの懸垂下降に移ります。支点にロープを通し連結し、末端を処理し、デバイスをセット、バックアップをセット、ちゃんとテンションをかけて確認作業を行いOKを貰います。
A山さんが先に下降し、とうとう初めての懸垂下降です。
この急斜面、しかもこの距離、常にドキドキでしたが、途中からは爽快な気分でした。
一連の流れの中で、反省点も多々あり、まだまだ未熟さを感じました。
安全に・的確に・スムーズに。
この3つが大切だと思い、これを成すためには反復練習と実践が必要と感じました。
今後も、常に実践を意識して練習に励みたいと思います。
ご同行して頂いた、A山様・Y村様並びに同期の皆様、ありがとう御座いました。