【日 程】 2024年8月2日(金)~4日(日)
【メンバー】 N本、H井
【文章・写真】 H井、N本
去年計画したものの悪天候で見送った北鎌尾根にリベンジ挑戦することになった。
天候と体力によっては北鎌尾根上でビバークすることも想定して、日程は5日までとした。
幸い天気は良く、時間的には非常に微妙だったが、なんとか1日で北鎌尾根を抜けることができた。翌日も、予報に反して天気は良く、眺めの良い西鎌尾根をのんびりと歩いて新穂高温泉へと下山した。下山後5分経たずして土砂降りとなり、天気の神様にも見守られた3日間となった。
※北鎌尾根は、エスケープルートのないバリエーションルートです。体力・歩荷力はもちろんのこと、ルートファインディング力、岩場の登攀など、総合的な山の力が求められます。自信がない方は、力量のしっかりとした北鎌尾根経験者や、プロのガイドと登ることをお勧めします。
〇行程
8月2日(金) 上高地(6:00)~槍沢(10:50)~大曲(12:30)~水俣乗越(14:00)~北鎌沢出合(17:10)
8月3日(土) 出合(4:40)~コル(8:10)~独標(11:50)~白ザレ岩(14:50)~北鎌平(16:40)~槍ヶ岳山頂(18:35)~槍ヶ岳山荘(19:20)
8月4日(日) 槍ヶ岳山荘(6:40)~槍平小屋(9:50)~新穂高温泉(14:10)
1日目
水俣乗越から天井沢へ。
水俣乗越から北鎌沢出合(黄色い〇のついたあたり)は相当距離がある。
途中の雪渓はずたずたに切れていた。
2日目
北鎌沢右俣。このような沢状地形を約700m登る。右は上部から。河原はもう見えない。
登り切ったところにあるコルは、とても快適なテン場だ。
天狗の腰掛からは独標が目の前に迫る。
道は明瞭なようであって、迷わされるところも多い。
独標は千丈沢側を巻いた。2か所、残置スリングがある。
足場が崩れないように、慎重にザレ場をトラバース。
安全のために手をついて姿勢を保持するときは、ザックで振られないよう注意が必要だ。
稜線の岩場を次々と乗り越えていく。ルートファインディングの連続
トラバースしすぎないように、この壁を登って尾根上に戻る
北鎌平にようやく着いたがこの先もまだ長い
穂先直下の岩は意外と掴みやすいが、ルートを見失いやすい。千丈沢方向に巻きすぎたが、フリーで突破
念願の山頂に到着!
山頂を堪能し下山しようとすると、なんと影槍が。
3日目
飛騨沢横の登山道で人生初のオコジョ。北鎌完登を祝福してくれた(?!)
天気に恵まれた3日間だった。