1)はじめに
第五回目の練習のコンセプトは次の2点に置いた。
①ある程度の歩きで岩場にアプロ―チして登攀する。
②テント泊して翌日も行動。
①について
関西の良き練習場所である雪彦を選んだ。
しかし、単純にアプローチしては山が小さいので歩きが少ない。
そこで、表登山道にある鹿ケ壺キャンプ場を予約し、そこからアプローチすることにした。
そうすれば片道3時間程度のコースが可能だからだ。
②について
第三回の報告にも記載したことだが、単日の山行ばかりしていると、二日目の体力、気力がなくなっているものだ。それもテント泊するとなおさらだ。
それを練習するために、計画をした。
結果
残念ながら日曜日が雨予報のため、②の目標は先延ばしになってしまった。
①についても、キャンプ場をキャンセルしたため、西からのアプローチは叶わなかったが裏登山道を使い、出雲岩経由という「大回りのルート」取ったので、感触はつかめたと思っている。
②を練習する日程は、これから本番までに段取りできるだろうか???
2)日程
2024年5月11日(土)
【メンバー】 Yナ、Ⅿ矢、S山、Ⅰ橋マ、H網、H本ミ、A山
全員を3パーティに分けて行動した。
それぞれのパーティの現在位置は定時無線交信で把握した。
3)行動内容
①Yナ、Ⅿ矢パーティ
・行動概要
裏登山道入り口から大曲経由で地蔵東稜にダイレクトにアプローチし、地蔵東稜。
地蔵岳頂上から大曲経由で下山。
・時間
8:00 駐車場発
8:40 地蔵東稜取り付き
11:30 3P(チムニー)取り付き
12:30 地蔵岳山頂
13:50 駐車場下山
・補足
Yナのたっての希望「地蔵東稜を全リードしたい」という思いを果たすために、歩きは最短とし、希望の実現を最
優先とした。結果、満足できる結果となった。
・行動概要
裏登山道を出雲岩経由で大天井岳。そこから地蔵岳。
地蔵正面側に回り込んで正面壁左カンテルートを登攀し、地蔵頂上。
頂上から大曲経由で下山。
・時間
8:25 展望台水分補給
8:50 出雲岩8:50
9:25 大天井岳
10:20 右カンテ取付き
13:10 地蔵岳山頂
14:45 駐車場
③H網、H本ミ、A山パーティ
・行動概要
裏登山道を出雲岩経由で大天井岳。そこから地蔵岳。
大曲経由で地蔵東稜に取り付いて東稜を登攀し、地蔵頂上。
頂上から大曲経由で下山。
・時間
7:55 駐車場発
9:13 大天井岳
10:20 地蔵東稜取付き
13:55 地蔵岳山頂
15:20 駐車場
4)写真集
①S山、Ⅰ橋マパーティー
右カンテは取り付きから右上する。そのときの目的地は大きめの木。
ちょど、その木が写っている。
②H網、H本ミ、A山パーティ
A山自身、裏登山道をフルで歩くのははじめて。なかなか物珍しいものがある道だった。
青丸のところが地蔵東稜部分だ。
歩き始めてじきにこれが見えてくる。
結構なハングだ。
雪彦に登りに来たけれどもて雨のとき、ここで練習をすると聞いた。
かなり「昭和なピン」が打たれていた。
こんなところも通った。
ザックがあるとぎりぎり。
続いて大天井からの下りにある上級者コース。
ハイキングコースのくせに、そんなに簡単ではない。
地蔵東稜の最終ピッチを果敢にリードするH網。
5)感想
①Yナ
みなさん、今日はありがとうございました!
初めて地蔵東稜をオールリードで登らせていただきました!
いゃ〜緊張しました。
4ピッチ目のチムニーでやっぱりリード変わってもらおうか…と心が折れそうになりましたが、元矢さんのアドバイスあり、核心部をクリアすることができました。
地蔵岳が見えた時は「ここまでリードで来れた!」と感無量。
「後、2ピッチも頑張る!」って気を引き締めました。
地蔵岳に登頂した時の元矢さんの「ナイスクライミング!」の言葉が嬉しくて嬉しくて忘れません!
ありがとうございました!
②H網
大天井岳へいく表登山道は一般コースでありながらなかなかの急登、馬の背になるとハイキング道とは思えません。初めてあぶみルートを見上げ、大岩の間をすり抜けて大天井岳へ。頂上からの下山は、これまた初めての上級者ルートで、鎖が頼りの急下降を繰り返し、おおお~と思うことしきり。後ろから、Aリーダーが「GO!GO!」「Moving!Moving!」とヨーロッパ仕込み(?)の追い立てをしてくるので大変!
おかげで、駐車場発~大天井岳~地蔵~大曲経由の地蔵東稜取り付きは、2時間半でした。ああ、しんど!
地蔵東稜は、全リードを任されましたが、早く早くの大コールに、システム設置の時間を計られるの、3人システムの2人目のロープのたるみがいけないの、コールが悪いの、ありがたいご注意をたくさん受けて初心者さながら。。とほほ。
あんまり急がされて、クワッドを置き忘れるハプニングを初めてしでかしました(人のせい笑)。
今まで何度も雪彦詣でをしてきましたが、今回は初めてのルートを歩くことができ、充実した山行になりました。ありがとうございました。
③H本ミ
Aリーダー、Hさんのシルバーいやゴールデンパーティーでの雪彦クライミング。
剣岳本番を想定して、一般登山口からハイキング道を歩いて地蔵東稜取付きへ
ところがどっこい!一般ハイキング道とはとても思えないハードなコース。
鎖場あり、落ちたら大怪我間違いなしの崖ありと、北アルプスさながらの緊張感、
そしてAリーダーからのGOGOプレッシャーで、トレーニング効果抜群?でした。
地蔵東稜は終始Hさんのリード、私はビレイヤー、そして御目付け役のAリーダー。
コールの笛を他パーティーのものと勘違いし、途中ビレイ解除してしまうミスもあり。事前のコールチェックの重要性を再確認しました。
全般的には歩き&登攀は、しんどいけど集中力とやり切った感のあるトレだと改めて感じました。
そして今度地蔵東稜に登ることがあれば、やはりリードできるようになっておきたいです。
④Ⅰ橋マ
今回、表登山道から大天井岳まで歩くのは初めてでした。
登りは想像していたより急登たっだので、大天井岳に着いた時には見晴らしに癒されながら小休憩を取りました。
そこから下っていくと、初級者コースと上級者コースに分かれていたので、もちろん初級者コースを選びましたが、私が初級者の頃なら絶対騙された~と思うような下りでした。
私たちが登ったのは正面壁右カンテルート。貸し切り状態で待つこともなく、スタート出来ました。
バートナーのS様と雪彦山を登るのは、私の新人トレでセカンドで連れて行ってもらってから6年振り。今回は、ツルベでご一緒出来て良い思い出の一つとなりました。
良かった点は、装備一式担いで、荷物の重さを感じながらの登山にクライミング時の大変さを思い出したことです。これこれ。。。記憶が薄れておりました。
登攀時に増えた体重と荷物の重さを感じ、練習不足を実感しました。
今回、自分自身の現状把握ができて剣に向けてとても良いトレーニングとなりました。
ありがとうございました。
⑤M矢
風が強かったですが、暑くなく快適に登れて良かったです。
Yナさん初オールリードおめでとうございます!
反省点はアプローチ、ルートの確認不足です。
体力や時間を効率的に使うためにも、事前の確認は大事だな痛感しました。
今後に活かしていきたいです。