北岳~間ノ岳 縦走

 

 

【メンバー】うみっち()Tさん(会員外)

【日時】2023914()16()

 

昨年夏の終わりに北岳に行ってみたい!3,000m越えを北岳で迎えたい!

行くなら北岳バットレスを挑戦してみたい!と思うようになり、パートナーのTさんに一緒に行かないかと誘い、以降の練習はバットレスを意識して取り組んでいきました。初めての場所での登攀ということで、白根御池小屋をベースとした23日で行きました。

 

14()1日目

5:00 芦安駐車場 乗り合いタクシー発

6:00 広河原バス停着

6:15 登山開始

8:05 第2ベンチ(2,059)

9:04 白根御池小屋着~チェックイン

10:08 白根御池小屋 バットレス第4尾根取り付き確認へ出発

15:00 白根御池小屋 戻る

 

広河原から見た北岳

登山開始


 

平日にもかかわらずバスは満員の様子だったので、確実に座れる乗り合いタクシーを利用しました。長いつり橋を渡り登山開始!なかなかの急登に19㎏のザックが体に食い込んでいき、ゆっくりペースで登っていきます。小休止を挟みながら登って3時間、白根御池小屋が見えてきて一安心。チェックインを済ませ、明日の天気予報はすでに微妙な感じでしたが取り付き確認をするために再出発しました。

  

地形図と踏み後を探しながらBガリーの方へ。午前中の登りの疲れが既にあり、ギアをデポするポイントを決めて小屋へと戻りました。

バットレス取付き確認へ

バットレス取付き確認②


 

私は初めての山小屋泊&食事だったのでルンルンです。とてもきれいな山小屋で、この日の夕食は生姜焼き定食でした!夕食時にスタッフさんが明日の天気の案内をしてくれて、6時頃からガスが出て、正午以降から小雨が混じるかもという内容でした。夕食後Tさんと話し合い、順調に登れれば雨に降られないかもしれないが、もしかしたら濡れている中を登らないといけなくなるかも。天候不順用に用意していたBプラン:北岳~間ノ岳縦走なら、午前中の内に間ノ岳まで行ってだいぶ戻ってきているはずだから、あまり危険ではないだろうと話し合いました。せっかくならバットレス登攀をガスの中ではなく、絶景を見ながら登攀したい!縦走したことないからそれも楽しそう!ということで、Bプランの北岳~間ノ岳縦走に決めて19時就寝となりました。

 

15()2日目

3:17白根御池小屋 出発

5:38北岳肩ノ小屋

6:40北岳山頂

7:58北岳山荘

9:57間ノ岳

12:36吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐

13:18八本歯のコル

14:45デポ回収

16:15白根御池小屋 戻る

  

2時半に起床し手短に支度をしてヘッデン付けて出発!星を見ながら高度を上げて稜線に出ると地平線が明るくなってきています。5:24日の出 雲海の上にそびえたつ富士山が綺麗に見れました。北ノ肩小屋を過ぎた後、仙丈ケ岳側にガスがかかってきてTさんが立ち止まりました。「ブロッケン現象ですよ」すごい!自分の周りに虹が!!初めて見たので大感激しました。

 

ブロッケン現象

 

その後も順調に歩き、ついに北岳山頂!初めての3,000mに興奮してしまい「やった!初めての3,000mだ。めっちゃ嬉しい!」と声に出して喜んでいたらしく、周りの方々から「おめでとうございます」「写真撮りましょうか?」と声をかけてもらえました。山頂からの景色は素晴らしく、この先行く間ノ岳側に少しガスがかかっているくらいで、南アルプスの山々に富士山も綺麗によく見れました。

 

 たくさん写真を撮って次の間ノ岳へと出発。天気予報通りガスが出てきましたが、切り立っている個所もある稜線歩きを天気予報通りガスが出てきましたが、切り立っている個所もある稜線歩きを楽しみました。避雷針を何本か通り過ぎるとついに間ノ岳山頂へ。2座目 日本第3位間ノ岳3,190m山頂はガスに包まれて、私達ともう一人いるだけだったので静かな広い荒涼とした印象を受けました。

 

間ノ岳へと続く稜線

 

ここで小休止をとり、お互いの行動食のこだわりについて話す。私は朝一番は羊羹、その後はおにぎり・プロテインバー等、下山に入る前にマグネシウム入りのエナジージェルが最近のお気に入りです。間ノ岳は折り返し地点なので先を急ぎます。八本歯ノコルからの下りが大変でした。梯子や階段がよく整備されているのですが、急傾斜でバランスがとりずらく転倒しそうでちょっと怖かったです。階段エリアを抜けてザレた道を下り、バットレス下部岩壁を見ながら次への期待を膨らませながら前日にデポしていたギアを回収。それまでは水と行動食だけだったので軽かったザックが一気に重くなり、すでに11時間強行動してきた体に重くのしかかりここで失速。私は足取り重く下山しました。トータル13時間行動となりましたが、この日も山小屋泊なのでゆっくりと休息が取れました。

日本第3位 間ノ岳 3,190

前日デポしたギアを回収

 


オツカレ乾杯♪

名残惜しいけれど下山開始


 

16()3日目

5:00朝食

6:17白根御池小屋 出発

9:00広河原インフォメーションセンター着~帰阪

 

5時の朝食に間に合うよう起床して暖かい朝食をいただき下山準備。体は疲れているものの名残惜しく写真を撮りまくって下山開始。7時ごろからバスで到着した登山者とすれ違いだしたと思ったら、大行列の一行が上がってきました。3連休の初日の土曜日なので途切れることのない登山者たち。やっぱり大人気の山なのだと再認識しました。お互いに譲り合いながら8時過ぎには行列が途切れ、行きでは見る余裕もなかった植物を愛でながら下山しました。

 

今回は北岳バットレス第4尾根主稜を登攀目的で行きましたが、天候に不安がある中でのチャレンジはやめて、2人とも初めての北岳~間ノ岳の歩きに変えました。結果、雨に降られることはなかったので登攀で良かったのでは?というモヤっと感が残りましたが、そもそも登山経験が少ない私と百名山巡りもしているTさんにとってこの判断も良かったと思います。

 

Tさんは私に「もし今回バットレスに行っていたら、もう北岳をまた登ろうと思わないだろうし、ましてや間ノ岳に行こうなんて思わないでしょ?」と私の性格をよく理解したことを言ってくれました。確かに行かないと思う。無事に憧れの北岳で3,000m越えを果たし、稜線歩きの楽しさを味わい、次への目標に繋がるような素晴らしい南アルプスの山々を見れてとても良い山行になりました。次は迷いなく、目指せ北岳バットレス第4尾根主稜!

 

広河原にて北岳を望む 次は登攀で!